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【実体験】軽い気持ちで「モンクレール銀座」に入ったら31万円のコートを買わされた話

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昨年の丁度今頃、モンクレール銀座店に軽い気持ちで入ったらダウンコート(31万円!!)を買わされたという出来事がありました。

真夏にダウンコート!?と思われるかもしれませんが、モンクレールの新作はこの時期に一番入荷があり、少しすると売り切れが続出します。

なので、気になるモデルがあればこの真夏の時期に購入する必要があります。

 

モンクレール銀座店での経験はとても貴重なものだったことと、一般庶民に30万超えのコートを衝動買いさせてしまう仕組みがスゴかったのでぜひご紹介したいと思います。

モンクレールとは?

「モンクレール」は1952年フランスで生まれ、ヨーロッパの上流階級から愛され続けてきた世界最高級ダウンジャケットのブランドです。

2005年に木村拓哉さんがドコモのCMで着用したのがきっかけで、日本でも人気に火がつきました。

モンクレールの魅力は、身体のラインが綺麗に見える美しいシルエットのみならず、軽量かつ保温性・通気性に優れた高級なグースダウンを使用し、高品質かつ高機能性な点が挙げられます。

世界中で、数多くのセレブたちにも愛用されていますよ。

価格帯は大体10万円台後半~。

モンクレール銀座店に訪れた背景

誤解を生むと困るので説明しておきますと、私は30万円超えのコートをさくっと衝動買いするようなセレブではなく一般庶民です。。

モンクレールをチェックしていた背景は、「自身の管理職昇進のご褒美」を買っておらず、ずっと何かよいものがないかを探してたという特別な事情です。

会社によって違うと思いますが、管理職昇進には何年もかかり、その間強いプレッシャーの中仕事をせねばならず、また試験もかなり大変なものです。

本当に大変なので、同僚も試験に合格した時は高級時計などご褒美を買ったりしていましたよ。

ご褒美を探していて「モンクレールのダウンコートいいなぁ」くらいで、まだ本気モードではなかったのですが。。

モンクレール銀座店での体験

 

自分へのご褒美探しという背景もありつつ、軽い気持ちでモンクレール銀座店に入ってからの体験をお伝えしたいと思います。

お店の写真を貼っておきますので、ぜひこの店内にご自身が入っているような気分で読んでいただけければなと・・

(写真引用:PEN「すべての商品が揃う、国内最大の旗艦店」https://www.pen-online.jp/tokyoguide/shops/moncler_ginza/)

 

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店舗外観

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店舗内観

店頭に立つとドアマン(イケメン)がバッとドアを開けてくれます。店内に入ると・・

1.店内に入るとエビアンを渡される

おもむろにエビアンのペットボトルを1本渡されます。

 

「ん?あ、はい。ありがとうございます」

とよく分からず受け取り。。

 

ちょっと入っただけなんだけどなぁ・・・と思いつつ、この時点で、店内を少し見てパパっと帰る、というのが許されない感じになります。

 

2.黒などの定番の洋服を探すも見当たらない

一般的なお店では、販売中の洋服は全て棚などに出ていて自由に手に取って気になったものを試着する、という感じですが、超一流ブランドは違います。

店内にでているのは、まっ黄色や赤、ラメでキラキラ、など芸能人しか買わないようなすごい柄ですごい金額のものだけ。お店は世界観を表現する場、なのか、、

モンクレールの世界観、ということで参考にインスタから引用☟ここまで凄くないけど、コンセプト的には・・。

 
 
 
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The classic shapes of couture defined by huge skirts cinched to the body. The new #MONCLERRICHARDQUINN collection is available tomorrow. _ #MONCLERGENIUS @RichardQuinn

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ということで一般人が欲しい黒やネイビーはあまり手の届く場所にはありません・・。

見たい時はどうするのかというと、店員さんに話しかける必要があります。

せっかく来たし少し見ていくかぁと、ほどよい距離感の所にいた店員さんにお声掛け。

 

3.店員さんは洋服を取りに2階まで往復する

店員さんに話しかけると要望を聞かれるので、

「色は黒で、光沢があって、丈は膝くらい、細身のロングのダウンコートを探してて~(本気では買う気ないけど・・)」

とお伝えすると、「少々お待ちください」と言って、おもむろに店員さんは階段を上り2階まで取りに行きます。

「え・・どこ行くの?」( ゚д゚)

何が起きたかよく分からず一人ぼんやり待つことに。

 

4.欲しい服にたどり着くまでに何度も2階まで往復する

2階から戻ってきて、まず最初に持ってきた服は丈が短めのコート。

要望と違うじゃん・・と思いつつ、わざわざ2階まで行ってもらったからしょうがないと試着。

「もうちょっと丈が長いのがいいんですよねー」

「承知しました」と店員さんまた2階までダッシュ。

 

 

 

次に持ってきた服は、丈が長いけど光沢がない。

「もうちょっと光沢があった方がいいんですよねー」

「承知しました」と店員さんまた2階までダッシュ。

 

次に持ってきた服は、まぁまぁ丈が長めで光沢はあるけどゆったりサイズ。

「もうちょっと細身の方がいいんですよねー」

「承知しました」と店員さんまた2階までダッシュ。

(以下何度か繰り返し)

 

・・ていう感じで、要望に合致したものはすぐに持ってこず何度も2階に取りに行きます。

それを繰り返し、目の前にはよくわからず試着した高額なコート達が山積みに・・😨

店員さんも何度も取りに行って若干はぁはぁ。。変なプレッシャーがかかります。 

 

5.みっちり接客されるので値札を見るチャンスがない

繰り返しの階段の往復で息の上がった店員さんと山積みになった高額コート達の前で、どんどん逃げ場がなくなり。。

そんな極限状態の中、ついに理想のコートが目の前に!

 

「あ、これいいですね!理想通りです!」

 

これは一番言ってはいけない一言。

そう、もう次の洋服を取りに2階に行く必要がなくなり、店員さんがぴったりそばから離れません。

ということは・・値札を見るチャンスがない。大ピンチ!(別に見てもいいと思いますが、雰囲気的にちょっと恥ずかしい、、)

 

6.商品を紹介してくるが決して薦めてこない。

理想のダウンコートが見つかり、店員さんの怒涛の接客が開始。

さすがと思うのは体を張った接客(?)だけでなく、トークも洗練されて超一流。

まず徹底していたのは、商品を売ろうとしてこないこと。ここまで体を張っていたらアレコレ売りこみをしてきそうですが、そういう商売の匂いを全くさせない。

モンクレールが好きで、知識も豊富で、純粋に色々教えてくれる、という感じ(本音は違うと思いますが(^^;))。

こちらの質問には完璧に答えてくれるし、+αの提案もしてくれる。 

また雑談力も素晴らしく、こちらに答えやすい質問を投げかけて話を引き出し、さらに自身の話を絡めながらも上手に話を広げてくれて、色々とおしゃべりして、とても楽しい気分にさせてくれます。

密にコミュニケーションを取ってるうちにどんどんと心が開いていき・・

 

7.迷ったときにはこちらの方がいいとアドバイスをくれる

もはや逃げ場もなくなり不覚にも買う気運が高まってしまった中、コートのサイズで「0(=S)」か「1(=M)」をかなり迷い。。

サイズ「0」は細身でとにかくオシャレで恰好良くて、「1」は少し緩いけど中にいろいろ着れてとっても楽ちん。

ここはオシャレより楽ちんさでいくかなぁ・・と情けない結論を出そうとしたら

 

「お客様は0の方が絶対似合うし、着ていて楽しいと思いますよ。

コートの中に沢山着れないことを気にしていると思いますが、モンクレールのコートはかなり暖かいので中は薄着でも大丈夫です。」

とビシッと。。そしてコートを少し引っ張って

「ほら、見てください、0でもまだここまでゆとりがありますよ」

と。 

シルエットから「0」の方が明らかに良くて、「0にしたい、でもきつくて中にいろいろ着れないのやだな」という不安があったのですが、それを見抜き、丁寧にその不安を払拭するような渾身の一言。 

積極的な売り込みはしないけど、迷ったら的確なアドバイスをくれる、すばらしい接客に完全に心は動かされ・・

 

8.全ての工程で滞在時間1時間以上になる

軽い気持ちで来店しエビアンを受け取り、何度もの階段往復、試着、雑談、などをしていたらもう1時間以上が経過。。

長時間接客させてかなり断りづらい状況に加え、店員さんとのコミュニケーションで楽しい気持ちになり。

また実際着てみてモンクレールのダウンコート自体が本当に素晴らしくて完全に魅了され・・・

 

9.ついに・・

ついに、言ってしまいました・・

 

「じゃあ、これください」

 

ちなみに、途中でお伝えしたとおり、店員さんがぴったりついていたので、値札を見るチャンスはありませんでしたΣ(゚д゚lll)ガーン

 

そしてお会計の時に「31万円です」

 

え・・・?え・・・・・????

 

「はい」と動揺を見せずにクレジットカードを出しましたが、手は震えてましたね。。

カードの処理待ちで一人になった時に、今ならまだ「やっぱりやめます!」て言える!と猛烈にキャンセルしたい気持ちがこみ上げましたが、あまりの格好悪さと店員さんへの罪悪感からそれも出来ず・・

 

結局、まったく買う予定の無かった31万円のコートを衝動買いしてしまいました😨

モンクレール銀座での体験を振り返り

もしも早い段階で理想のダウンコートがでてて、値段を見ていたら、接客すら受けずぜっっったい買わずに帰ったと思います。

振り返ると、購入に至るまでに下記のような様々な仕組みが散りばめられてたなと独自解釈しました。

  • エビアン1本ですぐには帰らせない仕掛け
  • 店員さんに話しかけざるを得ない状況
  • 店員さんが何度も往復している間に増えていく滞在時間
  • 試着を繰り返した末の断りづらい感覚、罪悪感
  • 店員さんの洗練された素晴らしい接客・トーク
  • 恥をかきたくないと思わされる超高級な雰囲気
  • 何度も試着しているうちに完全に魅了された最高級品質のダウンコート

 これらの仕組みが完璧に組み合わさって、一般庶民にすら31万円のコートを販売することに成功しているんだろうなぁなんて感心してしまいました。 

ちなみに、店頭で購入しても、人が触っていない新品の商品をお届けします、ということで後日工場から自宅に商品が送られてきます。最後の最後まで超一流ですね。

衝動買いした結果

衝動買いした結果ですが・・

すごい良かったです!!

 

 私が購入したモンクレールのダウンコートは

「ファー&フード付 ダウンコート FULMARUS(フルマラス)」税込 313,500円

です。こちら☟

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色は黒で、細身なシルエット、美しい光沢、膝丈、と理想通りのダウンコートでした。

シルエットが素晴らしいのはもちろん、本っ当に暖かい!店員さんの言葉通り、真冬でも中は薄着で問題ないです。

暖かさから逆算すると、コートのボリュームは2倍くらいになっててもおかしくないのですが、さすがモンクレールの最高品質の羽毛。とてもスリムなデザインを実現しています。

「着ていて楽しい」という店員さんのコメントはとても的確で、このコートを着て外を歩くだけで背筋がピッと伸び、少しセレブの仲間入りになったような高揚感もあり。。

「一生もののコート」が欲しくなる年齢でもあるので、本当に良かったなと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

独自解釈ではありますが、高額な洋服を1着売るために散りばめられた仕掛けの数々に脱帽でした・・

ただ、一生のうち1~2回・・なら、高級ブティックに行って一流の接客を受けて最高級のお洋服を買う、というご褒美もありかなと思いました。

まぁ当然ながら貯金が減ってしまったので結構長い期間節約を強いられましたが・・😅

もし一生ものの何か、をお探しでしたら「モンクレール」は絶対後悔しないと思いますし、本当にオススメですよ( •̀ ω •́ )✧