ゲームが子供を救う?世界初、ADHD(注意欠如・多動性障害)の治療効果が認められたゲーム「EndeavorRX」
世界初、ADHDの子供の治療のためのゲーム誕生
少し前にCNNニュースでこんな記事を見つけました。
米食品医薬品局(FDA)(※)が注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもの治療のためのビデオゲームを初めて承認した。
今回承認されたビデオゲームは「EndeavorRx」と呼ばれ、ある種のADHDの8~12歳の子どもだけに処方される見通し。
(※)医療品などの安全性を管理・監督する米国の機関
ADHDというのは注意欠陥/多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)のことで、文部科学省により「年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。」と定義されています。
日本では児童の5~10%の割合という見方が一般的で、7歳以前に症状が現れます。大人になってから気づく、ということもあるようです。
息子が3歳ということもあり、決して他人事では無くこの内容が目につきました。。
このニュースで驚いたのは、ADHDという発達障害の治療にゲームを活用するという発想。
私が子供のころは「ゲームは目が悪くなるし、とにかく良くないモノ」という考えが一般的でしたが、治療法として活用される時代が来たんだなぁと感慨深く・・。
薬を使わずに、楽しく治すことができたらこんなに素晴らしいことはないですよね。
尚、こういった非薬物処方で、電子機器を活用した治療法を「デジタルセラピー」と呼ぶようです。
今回の件はデジタルセラピーの重要な成功事例として認識されました。
肝心のゲームの内容は、というと
- キャラクターを操作して障害のあるコースを移動
- 報酬を獲得するため目標物を集めていく。
Youtubeにゲームの動画があったのでご紹介しますね。
とっても面白そう!
グラフィックもとっても綺麗ですし、シンプルなのもいいですね。
途中で「COMPLETE!」と出てくるのも、達成感が感じられて嬉しくなっちゃうかも😁
個人的には最後の方にでてくる「Crab」というキャラの左隣にいたぼんやりした感じのロボットが可愛かったです(一瞬しか映らないけど・・)
このゲームをすると、ADHDの代表的な症状の1つである注意力不足の改善に役立つとされ、実験では348人の被験対象の子供のうち36%に病状の改善がみられたとのことです。
思い切りゲームができて、症状も改善できるって夢のような話ですね!
こういったゲームがもっとでてきて、辛くない治療法が確立されていくことを願うばかりです(●'◡'●)
ゲームが人生を大きく変える
ゲーム、といえば自身の人生に大きな影響を与えていたことを思い出しました。
それは・・
ゲームを作りたくて、プログラミングを学べる理系に進んだ
ことです。自分の進路を決める際に、ゲームが大きく影響しました。
ドラクエやファイナルファンタジーが大っ好きで、こういうゲームを作って、子供たちに夢を与えたい!と。。
仮想の世界とはいえ、悪い敵をやっつけて自分が世界を救うなんて、ワクワクと興奮しかないですよね😂
当時は本当に理系に進む女性は少なく、
- 高校の塾の「物理」の授業では、100人中女性は2人のみ
- 大学の学科では、女性比率は5%
というくらい珍しい存在で「判断間違えたかな・・?」と感じたりも。。
ただ、振り返ると理系が合っていると感じることもあり、良かったなと思っています。
最終的には違う道に進みましたが、ゲームの存在が人生の方向性を決める大きなきっかけとなったことは間違いありません。
今は親目線になりますが、子供にとってゲームという存在がどんな影響を与えてくれるか想像もつきません。
ゲームをやりたがった時に頭ごなしに「ダメ!」というのではなく、悪影響や依存症につながらない範囲で、大らかに対応していくのが良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最近は英語教材などでも、ゲーム形式のものを多く見かけるようになりました。
病気の治療や勉強といった、一般的にツライものでも楽しくできる、というゲームには大きな可能性を感じますね。
ゲームが悪いモノ、というのはもう古い考えかもしれませんよ?😁